半熟卵のスクランブルエッグは定番の朝食メニュー。基本の作り方のコツさえ覚えてしまえば失敗せずに作れます。
しかもそのコツは卵料理の基本なので、他の卵を使う例えばオムレツにも応用ができます。
材料はたった4つで調理できるので、とても作りやすいです。卵、牛乳、生クリーム、塩コショウです。(生クリームはなくても可)
卵料理のコツ
卵料理のポイントは2つです。
ポイント1 卵の混ぜ方
卵を混ぜる時は”混ぜすぎない”ことが大切です。空気を入れ過ぎてもいけません。
レシピでカシャカシャと混ぜて黄身と白身をきれいに混ぜることがポイントだと記載してあるものも多数ありますが、それだと卵のコシがなくなってしまいます。
フォークや菜箸で切るように混ぜることがポイントです。卵白がちょっと残っているくらいで混ぜ終えても問題ありません。
卵のコシがなくならないように気を付けることがコツです。
そして、混ぜた卵を濾し器で濾します。
そうすると、黄身と白身がきれいに混ざった部分だけを使うのできれいなスクランブルエッグができます。
ポイント2 火加減の調整
卵は火加減が大切です。スクランブルエッグは弱火で調理しましょう。
フライパンを火に近づけたり遠ざけたりしながら温度を微調整するとうまくいきます。
卵料理はちょっと焼けたりないと思うくらいで止めると、火を止めた後に余熱でちょうどいい具合になります。
詳しくはこちらをご参照下さい。(朝ごはんのおかずは卵!卵料理のコツとレシピ2選【貧血改善の食事】)
出汁巻き卵のコツが知りたい場合はこちらをどうぞ。(ふんわり出汁巻き卵を作るコツは混ぜ方と火加減)
スクランブルエッグは世界中で人気のある朝食/ブランチ
成り立ちの経緯やイギリス、アメリカ、フランスなど様々な国で定番の朝ごはんになっており、小説で朝食やブランチのシーンでよく登場する料理です。
例えば実際に、ケネディ時代のホワイトハウスの大統領夫人の定番の朝ごはんはスクランブルエッグだったそうです。(『ホワイトハウスの料理本 ケネディ家の想い出』ルネ,ヴェルドン著より)
スクランブルエッグの基本をマスターしましょう。
基本はたった4つのシンプルな材料でできます。
卵、牛乳、生クリーム、塩コショウです。そして、フライパンに塗るために無塩バターも使います。
スクランブルエッグ(scrambled egg)とは、卵に牛乳を加えて混ぜて炒める料理で、料理本やレシピにはよく卵2つ分の分量で記載されることが多いです。
卵2つ分だと、1~2人用の分量を作ることができます。
スクランブルエッグのアレンジと、牛乳/生クリームを入れる理由
スクランブルエッグは多種多様なアレンジができて、飽きない料理です。
今から約60年前の1960年代のホワイトハウスのシェフを務めたフランス人のシェフであるヴェルドン氏は自身の書でオムレツを作るときの工夫をこのように書いています。
”オムレツを作るときには、刻んだほうれん草を少し混ぜてみてください。”
(P367.『ホワイトハウスの料理本 ケネディ家の想い出』ルネ,ヴェルドン著より)
また、当時のケネディ婦人の朝食はオレンジジュースとスクランブルエッグとベーコン2枚、少量の糖蜜とスキムミルクだったようです。
雰囲気を味わってみようと、ほうれん草のアレンジをして朝食を作ってみました。
ほうれん草を入れるときは牛乳の分量を多めに入れるとおいしくなります。
なぜ牛乳や生クリームを入れるのか。
牛乳や生クリームといった乳製品を入れると、味がまろやかになり、格段においしさのレベルが上がります。
また、日本人はカルシウム不足になりがちなので、洋食で卵料理を作るときは乳製品を入れるようにすると骨に良いです。
基本的な作り方
スクランブルエッグの基本的な作り方です。
1 卵を割って、塩と胡椒を加えます。
2 フォークか箸で切るように混ぜます。決して混ぜすぎないように。
3 気になる場合は濾し器で卵液を濾します。
4 フライパンにバターを塗り、バターがジュっと音がするまでフライパンを弱火で温めます。
5 卵液をフライパンに流し入れ、そのままとろりと固まりだすまで待ちます。
6 かき混ぜて、牛乳と生クリームを加えます。
7 手早くひとつにまとめ、「完成には焼き加減が少し足りない(半熟すぎる)かな」と思ったところで火を止めます。
8 余熱でいい塩梅に固まるので、お皿に移して完成です。